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Cecile Story
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■ 山手西洋館 ベーリックホールⅡ
2008年 08月 18日 |
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古き良き時代のお屋敷でしばし当時の暮らしにタイムスリップ
鏡に映し出すのは、かつての豊かな香りをそのまま留めています。




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ブルーで塗られた美しい花窓からは、広大なお庭を眺められます。
ほんとにこの窓の美しいこと。窓の輪郭といい、色といい、こんな窓があったら・・・理想の窓に出会えました。
ここで暮らした外国人もここからお庭を同じように眺めたのでしょう。
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バスルームのタイルも窓に合わせた美しいブルー。
目が覚めるようなブルーのタイルは淡い色から深い色へのグラデーションもさすが・・・。
艶やかなタイルは手焼きなのだとか。
花窓から差し込む光を感じながら、どんなに眠い朝でもこの素敵なバスルームで気持ちよく過ごされたんでしょう。
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では子供部屋へ行きましょうか。
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漆喰のブルーの壁に囲まれた「子供部屋」
優しい色のキルトでベットメイキングされたベットのすぐそばには、
「いい夢を見てね」と語りかけてくれるように手ディーベアが見守ってくれています。
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小さな子供がいたら、大きなくまさんと一緒にこのおもちゃ箱に入って遊んでしまいますね。
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ベリック氏のご子息がここで暮らしたのはすでに青年になっていたそうなので、このお部屋は「子供部屋」の演出なのだとか・・・
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往時の貿易商の暮らしぶりは限りなく優雅。
籐椅子に座ってお茶を飲みながら本をゆっくり読みたくなります。
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べーリック・ホールの建築主、B・R・ベリック氏は1878年(明治11年)ロンドン生まれ。
当時、彼の親族3人が横浜で経営していた貿易会「ベリック兄弟商会」の仕事を手伝うため、
1898年(明治31年)に二十歳で来日されました。

輸入品は洋紙,織物,雑貨,薬品,鉛筆,香水。
輸出は、横浜の地場産業でもあった絹織物の他に美濃和紙など。
その後、会社の後継者となり、社名も「ベリック商会」と改め
大正期には,英国商館の中での紙扱い店としては第一位として認められるほど順調な経営ぶりでした。
フィンランドの名誉領事を務めてもいたようです。

関東大震災で、山手地区の西洋館は壊滅し、外国人の多くが、日本を去ったり、
ほかの居留地に移転した中で、ベリック氏は,その後も横浜を離れずに貿易業を営んだそうです。
 
1930年(昭和5年)、ベリック氏は52才の時、当時アメリカ西海岸で流行していたといわれる
「スパニッシュ・スタイル」の邸宅を建てました。
しかしベリック一家が、この邸宅に住んだのは、わずか10年ほど。
第2次世界大戦が迫る中、カナダのバンクーバーに移住し、晩年を過ごしたそうです。 

by dianas | 2008-08-18 00:36 | ・横浜 |
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