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Christmas Rose みつけた♪
2006年 02月 28日
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薄い赤紫色の『クリスマスローズ』がひっそりとうつむきかげんに咲いていました。つい最近まで花どころかつぼみもひとつもつけてなくて、今年はダメかな?なんて思ってうっそうと茂る葉っぱをひっくり返したら小さなつぼみが沢山ついていていました。外はまだまだ寒くても春はもうそこまできているんですね。
ほとんど放置状態ですが、毎年元気に咲いてくれます。下向きに咲くのでアレンジするにはかなり苦心するので、切花としてカットしていけることはほとんどせず、庭に咲かせっぱなしにしてます。ワイヤーを通してブケーにするとなかなか素敵に仕上がるそうです(先生曰く)。
人気急上昇中の春に先駆けて咲くパステル調の『クリスマスローズ』ですが、『クリスマスローズ』というから、クリスマスの時期に開花すると思って買ったのに、咲いたのは春だった…とガッカリしたことはありませんか?私も植物図鑑で調べるまでクリスマスの時期に咲くものだとてっきり思っていました。冬枯れの大地に「雪起こし」の和名のとおり雪を持ち上げて咲きます。
『クリスマスローズ』の歴史はキリストが生まれる約300何前までさかのぼります。 古代ギリシャのパルテノン宮殿の近くではクリスマスローズが咲き、この地域一帯に分布していました。 クリスマスローズはヘレニズムの時代に咲き乱れていたのです。クリスマスローズの広義であるヘレボラスの名前は、このヘレニズム文明をその語源にしています。
『クリスマスローズ』として市場に出回っているものは、ほとんどがこのレンテンローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)です。レンテンローズという名前は、キリスト教のレント(※受難節・四旬節)の頃に咲くことに由来すると言われています。
※受難節・四旬節とは、復活祭前の6回の日曜日を除いた40日間のことつまり、2月~3月頃に咲くバラのような花というわけですね。
ちなみに学名の「Helleborus」は、ギリシャ語の「helenin(殺す)」と「bora(食べ物)」からといわれています。なんて物騒な…!!美しいものには「棘」がある、っといわれるけど、「毒」もあるとは・・・もうすぐ四旬節。復活祭までのこの期間は憂鬱になるなぁ。
by dianas
| 2006-02-28 21:51
| ■Flower
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